10年分の待ち時間データを分析し、全アトラクションの特殊待ち時間を洗い出してみた

その他のバックストーリー

はじめに

特殊待ち時間とは?

Dヲタにとっては常識的な話ですが、東京ディズニーリゾートには通常の5分刻みの待ち時間とは別に、各アトラクションに関連した特定の意味を持つ待ち時間が存在しています。

特殊待ち時間として最も有名なものが、ホーンテッドマンションの「13分」です。ホーンテッドマンションでは待ち時間が10分から15分の間ぐらいのとき、「13分」という表示になることがあります。「13」という数字は不吉なものとされることが多く、ホンテの雰囲気に合った特殊待ち時間になっています。

プーさんのハニーハントの「8」なんかも有名です。これは「蜂(ハチ)」に掛けたものになっています。

本記事では、過去10年間にわたる全アトラクションの待ち時間データを分析し、こうした特殊待ち時間を徹底的に洗い出していきます。

分析方法

私は学生時代、AIを使ったディズニーリゾートの待ち時間予測を研究しており、個人的に待ち時間データを収集していました。今回はこのデータを使っていきます。

タイトルには収まりが良かったので「分析」と書きましたが、今回必要なのは分析というほどの処理ではなく、単なる「数え上げ」です。全期間の待ち時間データを参照し、単に「5の倍数ではない」待ち時間の出現回数をアトラクションごとに数え上げていきます。

このようにして待ち時間を調べたところ、想像以上に大量の特殊待ち時間が見つかりました!中には誰にも気づかれていないようなものや、意味不明なものもありましたので、ぜひご覧ください。

それでは早速アトラクションごとに結果を見ていきましょう。

ホーンテッドマンションの特殊待ち時間

まずは一番有名なホーンテッドマンションから見ていきましょう。判明した特殊待ち時間は以下の通りです。

特殊待ち時間出現率解説
13分19%13は不吉な数字として知られている
9分1%未満「苦(く)」の意味?
4分1%未満「死(し)」の意味?
8分2017年8月5日だけ出現意味不明

ホーンテッドマンションの「13分」は様々なメディアやSNSでよく紹介されている印象があります。その出現率は19%と非常に高く、実はこのあと紹介するほとんどのアトラクションにおける特殊待ち時間の出現率が1%未満であることを考えると、この頻度は圧倒的です。

アクセル
アクセル

13分よ、おまえが特殊待ち時間の代表だ。

また、9分や4分は出現率が低いものの、ホーンテッドマンションと絡めて「苦(く)」や「死(し)」と解釈できます。ちなみにこの9分や4分は2018年を最後になぜか二度と出現しなくなっており、今では見ることができない幻の特殊待ち時間と言えます。

謎なのは、「8分」の存在です。「8分」は2017年8月5日に1日だけ出現している待ち時間で、解釈が難しいです。実際に現地でも撮影されていたようです。

1日しか出てないことを考えると、ただのバグなのかも。

白雪姫と七人のこびとの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
7分1%未満「七人のこびと」の「7」

「白雪姫と七人のこびと」では「7分」という特殊待ち時間が確認されました。2017年以降は観測されていない待ち時間なので、これも既に見れない特殊待ち時間である可能性があります。

ハニーハントの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
8分5%「蜂(ハチ)」の語呂合わせ
14分2%くまのプーさんのキャラクター、「イーヨー」の語呂合わせ
114分1%未満同じく「イーヨー」の語呂合わせ
82分2%「ハニー(蜂蜜)」の語呂合わせ
6分1%未満意味不明

プーさんのハニーハントにも、「8(蜂)」、「14(イーヨー)」、「114(イーヨー)」「82(ハニー)」など、特殊待ち時間が確認されました。

一方で「6分」に関しては謎が多いです。
X(旧Twitter)上でもハニーハントの6分待ちを報告する投稿が複数あり、出現時期もバラバラです。

プーさんと「6」の関連、なにかあったかな…

ランドX周年の特殊待ち時間

ビッグサンダーマウンテンの待ち時間を分析していたところ、「36分」という特殊待ち時間が見つかりました。私は最初「セドナ・サム」に由来した「36(サム)」だと思っていたのですが、データを詳しく見てみると、どうやらサムは関係ないことがわかってきました。

さらに調べていくと、どうやら2019年4月15日限定で「36分」が出現していることがわかりました。これは、ディズニーランドがグランドオープンからちょうど36年目を迎えた、36周年アニバーサリーの日です。

そして、ビッグサンダーだけではなく、他のアトラクションでも同日に「36分」の特殊待ち時間が多数確認されました。

アトラクション特殊待ち時間出現日
ビッグサンダーマウンテン36分2019年4月15日
ホーンテッドマンション
ガジェットのゴーコースター
グーフィーのペイント&プレイハウス
チップとデールのツリーハウス
ドナルドのボート
ミニーの家
ロジャーラビットのカートゥーンスピン

同じくランド34周年の2017年4月15日限定で、「34分」もいくつか確認されました。

アトラクション特殊待ち時間出現日
チップとデールのツリーハウス34分2017年4月15日
ドナルドのボート
ミニーの家

アトラクションではなく特定の日付に依存した特殊待ち時間もあるのは面白いですね。

トゥーンタウン限定のゲキムズ特殊待ち時間

ここで突然ですが問題です。この「21分」の意味はなんでしょう。

アトラクション特殊待ち時間出現日
ガジェットのゴーコースター21分2017年4月15日
グーフィーのペイント&プレイハウス
チップとデールのツリーハウス
ドナルドのボート

ヒントは、出現日が2017年4月15日であることです。この日は先ほど解説したようにランドの34周年記念日ですが…。

実は、2017年4月15日はトゥーンタウンの21周年記念日でもあるのです!トゥーンタウンは1996年4月15日にオープンし、この日でちょうど21周年の誕生日を迎えています。

これムズすぎですよね。GoogleやSNSで検索してみましたが、これに言及している投稿は見つかりませんでした。
もし私が当日現地にいたとしても、その意味には気づけなかったと思います。
こうやってフラットにデータを眺めてみて初めて気付けるレベルの特殊待ち時間でした。

ミニーの家の特殊待ち時間

アトラクション別の結果に話を戻しましょう。

ミニーの家では、先ほど紹介した「34分」、「36分」の他にも以下の特殊待ち時間が確認されました。

特殊待ち時間出現率解説
32分1%未満ミニー(32)

「32」で「ミニー」、わかりやすいですね。

ミニーのスタイルスタジオの特殊待ち時間

ミニーのスタイルスタジオでも、「ミニー」に語呂合わせをした「32分」が確認されました。

特殊待ち時間出現率解説
32分1%未満ミニー(32)

スターツアーズの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
4分2%「フォース」の意味
54分1%未満スター・ウォーズの名台詞「May the Force be with you」
43分1%未満「シス」の意味

スター・ウォーズの知識がどれほど一般的かわからないので、一応解説します。

「フォース(Force)」はスター・ウォーズ作品の中で重要な概念であり、「4分」はこれを意識しているのでしょう。

「May the Force be with you(フォースと共に在らんことを)」はスター・ウォーズの名台詞として知られていて、ファンの間では「May 4th(5月4日)」はスター・ウォーズの日なんて呼ばれています。「54分」は十中八九これに由来しているのでしょう。

また、「43分」は「シス(Sith)」に関連していると思われます。「シス」はダークサイドに属するフォースの使い手たちの総称で、一言で言うと悪い奴らです。

バズの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
82分1%未満「バズ」の意味
39分1%未満「ザーグ」の意味
34分1%未満「ミッション」の意味だと言われている

「34分」はランド34周年の特殊待ち時間だと思ったのですが、34周年以外の日に多数出現しているので、それとは関係なさそうです。

私には想像つきませんでしたが、「ミッション(34)」の意味だと考えている人が多いみたいです。

参考:「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」で待ち時間が34分になる理由 | ディズニー裏話・雑学・トリビアが2,000話以上!ディズニーブログ 「じゃみログ」

スティッチ・エンカウンターの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
29分1%未満スティッチを監視するための装置「P.H.O.O.G.(フーグ)」が由来。

スティッチ・エンカウンターに登場する、スティッチの行動を24時間監視するための装置が「P.H.O.O.G.(フーグ)」です。実際フグっぽい見た目をしています。

数字の「2」は「フ」とも読めるので、「29」で「フグ」ですね。

スペース・マウンテンの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現日解説
3分2021年5月11日のみ出現3つのエネルギーオーブに由来?

スペース・マウンテンのストーリーには、「3つのエネルギーオーブが集まってエネルギーボールというエネルギーが生成される」というものがあり、これに由来して「3」という数字が重要である可能性はあります。こじつけっぽいですが…。

ところでちょっと気になるのは、私が観測した限りこの「3分」は2021年5月11日限定で出現しているでことです。

2021年5月11日は何か特別な日とかではないはずです。

さらに、次にご紹介するように、この現象はモンスターズ・インクのアトラクションでも発生しています。

モンスターズ・インクの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現日解説
3分2021年5月11日のみ出現サリーに由来?

「3分」は「サリー」に由来しているのでしょうか。

スペース・マウンテンと同様に、ここでも2021年5月11日のみ「3分」が観測されています。

2021年5月11日当日は、アプリ上でスペース・マウンテンとモンスターズ・インクの待ち時間が「3分」になった瞬間を実際に目撃した方もいらっしゃいました。

https://ameblo.jp/mmdisneymm/entry-12673913960.html

2021年5月は、新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」適用により、1日当たりの入園者数が5000人に制限されていました。これにより、それまではあり得なかった短い待ち時間が発生しやすい状況だったと推測されます。

私の予想ですが、システム上では「3分」という待ち時間を表示できる仕様になっていたものの、コロナ前は混雑によりここまで待ち時間が短くなることはなく、実際に表示されることはなかったのかもしれません。しかし、入園者制限の影響で待ち時間が全体的に減少し、「3分」が初めて表に出た可能性があります。

それにしても2021年5月11日限定なのは不思議ですけどね…。

タワー・オブ・テラーの特殊待ち時間

ここからはディズニーシーのアトラクションを見ていきましょう。

特殊待ち時間出現率解説
13分1%未満13は不吉な数字として知られている

タワー・オブ・テラーでは特殊待ち時間として「13分」が観測されています。

これはホーンテッドマンションと同じ理由で、タワー・オブ・テラーがホラー要素を持つアトラクションだからなのでしょう。

トイ・ストーリー・マニアの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現日解説
9分2021年7月9日のみ出現トイ・ストーリー・マニアの9周年

トイ・ストーリー・マニアは2012年7月9日にオープンしたアトラクションであり、2021年7月9日にはちょうど9周年を迎えていることになります。この「9分」はそれを記念した1日限定の特殊待ち時間のようですね。

海底2万マイルの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現日解説
32分2023年3月2日のみ出現バグ?3月2日だから?

海底2万マイルでは、なぜか2023年3月2日限定で「32分」が確認されています。

3月2日だから「32」なのかとも思えますが、同日に他のアトラクションでは「32分」が発生していないことから、単にバグの可能性が高そうです。

グリーティングトレイルの特殊待ち時間

特殊待ち時間出現率解説
32分1%未満ミニー(32)
22分1%未満意味不明

グリーティングトレイルにはミッキー、ミニー、ドナルドの3人のルートがありますが、特殊待ち時間はその区別なく出現しているようです。つまり、ミッキーやドナルドルートの待ち時間でも「32(ミニー)分」は出現します。

解釈が難しいのは、「22分」です。

「32分」の表示ミスなのか、それとも何か意味があるのか、これも解釈が難しい特殊待ち時間ですね。

ディズニーシー16周年の特殊待ち時間

ランドでは34周年、36周年それぞれで1日限定の特殊待ち時間が確認されていました。

シーでも同様に、グランドオープンの2001年9月4日からちょうど16年目である2017年9月4日限定で、「16分」の特殊待ち時間が確認されました。

アトラクション名特殊待ち時間出現日
トランジットスチーマーライン16分2017年9月4日
ヴェネツィアン・ゴンドラ
タートル・トーク
ビッグシティ・ヴィークル
センター・オブ・ジ・アース
海底2万マイル
シーライダー
アクアトピア
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
レイジングスピリッツ
ジャンピン・ジェリーフィッシュ
スカットルのスクーター
フランダーのフライングフィッシュコースター
ブローフィッシュ・バルーンレース
キャラバンカルーセル
シンドバッド
ジャスミンのフライングカーペット

こんなに多くのアトラクションで発生していれば、当日気付いた人も多そうですね。

ところでX周年タイプの特殊待ち時間って運営の気まぐれですよね。やろうと思えば5の倍数以外の誕生日に毎年できるはずなのに、実際それが出現しているのは、ランドでは2回、シーで1回だけでした。

まとめ

以上が、10年分の待ち時間データを分析して分かった全特殊待ち時間です。私はホーンテッドマンションとかプーさんのハニーハントのような有名なものしか知らなかったので想像以上に多くの特殊待ち時間があるんだなとおどろき驚きました。

ただ一つ言いたいのは、「シーの特殊待ち時間少なすぎ!」です。ランドでは語呂合わせを活かした待ち時間がたくさんあって面白かったのに、シーではタワテラの「13分」(タワテラ)と「32」(ミニーグリーティング)など、既にランドで見たものの使い回しで構成されていた印象です。

最後に、私でも意味がわからなかった特殊待ち時間(8分、6分、3分、22分)について何か気づいた方がいたら、ぜひコメントで教えてくださいね!

追記情報(2025/3/28)

私のデータは結構途切れ途切れで記録されているので、取りこぼしも多少あるようです。

記事公開後、SNSで「こういうのもあるよ〜」とコメントなどいただいたので、追記という形で一気に紹介させていただきます。

また、記事のコメント欄には、各特殊待ち時間について興味深い解釈を寄せてくださった方がいらっしゃいますので、ぜひ併せてご覧ください。

コメント

  1. ネモ船長の弟子 より:

    海底2万マイルの32分は2万マイルをキロメートルに変換したときの上2文字から来てそうですね
    “2万マイル=32186.88キロメートル”

  2. 匿名 より:

    蜂の巣が六角形だから6なのでは…?

  3. ひとのプーさん より:

    クリストファーロビンは6歳だと思います。

タイトルとURLをコピーしました