前に紹介した「ベースステーション奥の掲示板」のプロップス紹介 第五弾です。
今回はここに貼られた図書館のラインナップ表を解説していきます。
タイトルと説明
先頭には次のような説明文が書かれています。
図書館
最新の入手図書など
以下の図書は最近仕入れたもので、我々のコレクションに追加済みです。
読みたい人はいつでも借りれます。
最新の図書を仕入れ続けているんですね。
ミステリアスアイランドは孤立の火山島ですが、どのように入手しているのでしょうか。
ネモ船長やクルーたちが外海へ出かける際に、ついでに仕入れているとか？
食料や電力に関しては海の資源だけで賄えているようなので陸に行く必要がありませんが、最新の図書などはさすがに人間界へ戻って仕入れるしかありません。
それにしてもミステリアスアイランドのどこに図書館が設置されているのか気になります。
図書ラインナップ一覧
冒頭の説明文にもあった通り、このリストは図書館で借りれる全ラインナップではなく、最近仕入れられた本たちになります。実際はもっと大量の本があるんでしょうね。
- アメリカ合衆国の年代記（エリザベス・パーマー・ピーボディ著）
- 不思議の国のアリス（ルイス・キャロル著）
- チェンバーズ百科事典（全巻１〜１０）
- クランフォード（エリザベス・ガスケル著）
- フラムリー牧師館（アンソニー・トロロープ著）
- 大いなる遺産（チャールズ・ディケンズ著）
- ラミア、イザベラ、聖アグネスの前夜、およびその他の詩（ジョン・キーツ著）
- 海の労働者（ヴィクトル・ユーゴー著）
- シャーロット・ブロンテの生涯（エリザベス・ガスケル著）
- 抒情民謡集（ウィリアム・ワーズワース著）
- メアリー・バートン（エリザベス・ガスケル著）
- 白鯨（ハーマン・メルヴィル著）
- 新しいフランス語辞典（ピエール・ラルース著）
- ルネ・モープラン（ジュール・ド・ゴンクール著）
- ルージン（イヴァン・ツルゲーネフ著）
- モンテ・クリスト伯（アレクサンドル・デュマ著）
- イングランド史(第4巻)（初代マコーリー男爵著）
- 七破風の屋敷（ナサニエル・ホーソーン著）
- 大理石の牧神（ナサニエル・ホーソーン著）
- ピアザ物語（ハーマン・メルヴィル著）
- 三銃士（アレクサンドル・デュマ著）
- 白衣の女（ウィルキー・コリンズ著）
- 地底旅行（ジュール・ヴェルヌ著）
- 妻と娘（エリザベス・ガスケル著）
ざっと調べたところ、ここに記載されている本は全て実在する本のようです。
地底旅行
なんと！
ジュールベルヌの『地底旅行』があります！
言うまでもなく、センターオブジアースはこの『地底旅行』をモデルにして作られたアトラクションですよね。
このセンターオブジアースの世界の中に『地底旅行』があるというのは、激アツなイースターエッグです！
※イースターエッグ：製作者（ここではイマジニア）が密かに隠したメッセージや遊び心のこと
意外と世俗的なネモクルー
図書をざっと分類すると、
- 物語小説：17冊
- 児童小説：1冊
- 歴史書：2冊
- 辞書：2冊
- 詩集：2冊
って感じです。
ネモクルーは学術書ばかり読むのかと思いきや、物語小説とか詩集も読むのはちょっと意外ですね！
むしろこの中に科学系は一冊も見当たりませんが、これはあくまで最近仕入れられた新書なので、既存の本の中には科学系の図書が豊富にあると思います。
もしかしたら普段は学術書とかよく読んでるので、息抜きとしてこういった図書も仕入れているのかも知れません。
というか『不思議の国のアリス』も読むんですね！ちょっとかわいい。
出版日
個人的に気になったので、各図書の出版日も調べてみました。
ミステリアスアイランドの時代設定が1873年周辺であることを意識して見てみてください。
| タイトル | 出版日 |
|---|---|
| アメリカ合衆国の年代記 | 1856年 |
| 不思議の国のアリス | 1865年 |
| チェンバーズ百科事典 | 1859年 |
| クランフォード | 1853年 |
| フラムリー牧師館 | 1861年 |
| 大いなる遺産 | 1861年 |
| ラミア、イザベラ、聖アグネスの前夜、およびその他の詩 | 1820年 |
| 海の労働者 | 1866年 |
| シャーロット・ブロンテの生涯 | 1857年 |
| 抒情民謡集 | 1798年 |
| メアリー・バートン | 1848年 |
| 白鯨 | 1857年 |
| 新しいフランス語辞典 | 1856年 |
| ルネ・モープラン | 1850年 |
| ルージン | 1856年 |
| モンテ・クリスト伯 | 1844年 |
| イングランド史(第4巻) | 1848年 |
| 七破風の屋敷 | 1851年 |
| 大理石の牧神 | 1860年 |
| ピアザ物語 | 1856年 |
| 三銃士 | 1844年 |
| 白衣の女 | 1859年 |
| 地底旅行 | 1864年 |
| 妻と娘 | 1866年 |
ミステリアスアイランドの時代設定は1873年代あたりですが、全ての図書が1873年代よりも前に出版されたもので、地味に矛盾がないようになっていますね！
細かいところもしっかりしてます。
コメント