スキッパーキャンティーンの本棚を解説する①(左側の棚・1段目)

スキッパーキャンティーン

今回は、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるレストラン「Jungle Navigation Co. LTD Skipper Canteen」(以下「スキッパーキャンティーン」)の店内にある本棚についてご紹介します。

スキッパーキャンティーンは、S.E.A.に関連するプロップが多数確認できる、S.E.A.の物語を語る上で非常に重要なレストランです。レストランの奥には秘密の部屋「S.E.A.ルーム」があり、かつてS.E.A.の会員たちが集会を開いていた隠し部屋となっています。

Skipper Canteen(スキッパーキャンティーン)
スキッパーキャンティーンは、2015年12月にウォルトディズニーワールドリゾートにオープンしたS.E.A.関連レストランである。 (c)disneytouristblog.com ジャングルクルーズの運営会社本部をレストランとしてゲストに提

この部屋と一般ダイニングエリアを隔てる境目には、本棚に擬態した隠し扉が設置されています。以前は完全に閉じられていたと考えられますが、現在は開放され、ゲストが自由に行き来できるようになっています。

今回注目するのは、この本棚です。ただのプロップではなく、そこに並べられた本の数々はディズニーに関連するイースターエッグや、S.E.A.の物語をさらに掘り下げる情報が詰まった、まさに宝の山といえる存在です。東京ディズニーリゾートとの関連要素もいくつか見られます!

このブログでは、この本棚にあるすべての本について、私なりの解釈で解説していきます。

すべての本を解説するということは、私が把握している限り英語圏含めどのWebサイトでも行われていないのですが、これはシンプルに本の数が多すぎるからです。この本棚は、左側の棚、正面の棚、右側の棚の3つで構成されており、それぞれに約6段の棚があります。つまりおおよそ6×3=18段あることになります。

一度の記事でこれらすべての本を紹介するのは不可能なため、このブログでは数回に分けてお届けする予定です。

今回の記事では、「左側の棚」の「1段目」にある本についてご紹介します。

この記事で使用しているスキッパー・キャンティーンの写真は、マウス・オブ・ザ・デッドさん(X: @totomo_diamond)よりご提供いただいたものです。ありがとうございます!

それでは解説を始めましょう。

旅の計画術

本のタイトル:『The Art of Travel Planning Vol. 1〜9』

「The Art of Travel Planning」とは、旅行計画を効果的にするための技術や方法を指す一般的な表現で、旅行系のWebサイトやブログなどでよく使われる言葉です。

「The Art of Travel Planning」というタイトルの本は実在しませんが、非常に近いタイトルとして『The Art of Travel』という有名な本があります。この本は、哲学者アラン・ド・ボトンが旅行の哲学や旅の意味について深く考察した作品で、日本語版は『旅する哲学 大人のための旅行術』として翻訳出版されています。

探検家や冒険家で構成されるS.E.A.にとって、旅の計画や哲学は重要な要素であるため、この本が本棚に置かれているのは腑に落ちますね。

ホーンテッドマンションのイースターエッグ

本のタイトル:『DROOLIUS CAESAR』

著者: SHAKE-SPEAR

この本のタイトルは、シェイクスピアの戯曲『JULIUS CAESAR』(ジュリアス・シーザー)のパロディだと考えられます。ジュリアス・シーザーは、実在した古代ローマの政治家・軍人であり、シェイクスピアの作品ではその生涯が題材となっています。作中の「ブルータス、お前もか」という台詞は特に有名ですよね。

この本のタイトル「DROOLIUS CAESAR」は、「drool(よだれを垂らす)」と「Julius Caesar(ジュリアス・シーザー)」を組み合わせたジョーク的な造語だと思われます。また、著者のシェイクスピアの名前についても、正しい綴りである「SHAKESPEARE」ではなく、語尾の「E」が抜けた「SHAKE-SPEAR」(槍を振るう)と表記されており、これもジョーク的な要素かもしれません。もっとも、単純な脱字の可能性もありますけどね。

一見ディズニーとは関係がなさそうなこの本ですが、実はジュリアス・シーザーはディズニーのホーンテッドマンションに「Great Caesar’s Ghost(偉大なるシーザーの幽霊)」として登場しているという点でつながりがあります。このキャラクターは、グランドホールのシーンでダイニングテーブルの端に座る老人の幽霊として登場しています。

(c)hauntedmansion.fandom.com

この本は、ジュリアス・シーザーへの言葉遊びであると同時に、ホーンテッドマンションのイースターエッグとしての側面も持つ、特に面白い一冊です。

This Goodly Frame the Earth

本のタイトル:『THIS GOODLY FRAME THE EARTH』

著者:TIFFANY

出版社:Houghton, Mifflin and Company

『This Goodly Frame the Earth』は、パロディなどではなく実在する本です。「Francis Tiffany(フランシス・ティファニー)」による1895年の旅行記で、日本、中国、エジプト、パレスチナ、ギリシャでの見聞がまとめられています。

タイトルはシェイクスピアの『ハムレット』第2幕の「this goodly frame, the earth(美しい地球)」から引用されており、ティファニーが巡った世界の美しさを表現しています。

旅を生業とするS.E.A.にとっては有益な参考書なのでしょう。

「Houghton, Mifflin and Company」も本当の出版社名です。

Kennebec: Cradle of Americans

本のタイトル:『Kennebec: Cradle of Americans』

著者:Robert Tristram Coffin

これも実在する本です。

詩人「Robert Tristram Coffin(ロバート・トリストラム・コフィン)」による1937年の著作で、アメリカの『Rivers of America』シリーズの一冊です。ケネベック川とその周辺地域の歴史や文化、アメリカ初期の発展における役割を描いています。メイン州や地域史に興味のある人にとって貴重な本です。

スキッパーキャンティーンがジャングルクルーズに関連したレストランであることを考えると、川を利用した運搬作業やツアーを事業とするジャングル・ナビゲーション・カンパニーにとって、この本は重要な参考資料となっていたのかもしれません。

The Spectator

本のタイトル:『THE SPECTATOR VOL. 1〜5』

これも実在する本です。

「The Spectator」は、イギリスの政治、文化、時事問題を扱う週刊誌で、政治や文化に関する記事を提供しています。

創刊は1828年で、ここに置かれているのは初期のVOL. 1〜5なので、1931年であるスキッパーキャンティーンの時代設定にも合います。

S.E.A.やジャングルクルーズとの関連性は特にありませんが、シンプルに有名な週刊誌なので置いていたのかもしれません。

スイスファミリー・ロビンソン

本のタイトル:『SWISS FAMILY ROBINSON』

出版社:ROUTLEDGE

これは非常にわかりやすいディズニーのイースターエッグですね。

『Swiss Family Robinson(スイスファミリー・ロビンソン)』は、スイスの作家ヨハン・ダビット・ウィースによる児童文学作品で、1812年に出版されました。物語は、牧師である父親、母親、そして4人の息子たちが、航海中に難破し、無人島での生活を余儀なくされるというものです。

「ROUTLEDGE」は実際にこの本を出した出版社です。

この本がディズニーと深く関係していることは言うまでもないでしょう。

1960年、ウォルト・ディズニー・プロダクションはこの『スイスファミリー・ロビンソン』を映画化しました。

そしてさらにその映画をテーマにしたアトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」も、日本含め複数のディズニーパークに作られました。

この本はそれらに関連したイースターエッグですね。

そういえば日本のツリーハウスはずっとクローズが続いていますが、一体今後どうなるのでしょうか。

なお最近フロリダ版のツリーハウスはテーマが一新され、S.E.A.の要素をストーリーに加えたアトラクションにリニューアルされました。

Dick’s Works

本のタイトル:『DICK’S WORKS VOL. 1〜2』

『Dick’s Works』は、19世紀スコットランドの作家トーマス・ディックの著作を集めたシリーズで、宗教哲学や社会改革に関する作品が含まれています。

これらの作品を通じて、ディックは知識の普及と宗教的・哲学的思索が社会に与える影響を探求しています。

サンディ・クローズ

本のタイトル:『Sandy Claws: Indonesian Beach Tigers』

著者:K. P. Uffert

タイトルを和訳すると『サンディ・クローズ:インドネシアのビーチに生息するトラ』となります。

この本は実在するものではなく、ディズニーのイースターエッグです。

タイトルにある「Sandy Claws(サンディ・クローズ)」とは、映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』において主人公ジャックがサンタクロースの名前を誤って聞き取った名称です。ジャックは「Santa Claus(サンタクロース)」を「Sandy Claws(サンディ・クローズ)」と聞き違え、「鋭い爪を持つ者」という意味に解釈しました。

この架空の本の内容は、サンタクロースについて記述したものではなく、インドネシアのビーチに生息するとされるトラを「Sandy Claws(鋭い爪)」と名付け、その生態について記述しているのだと考えられます。

ちなみに、著者名として記載されている「K. P. Uffert」は、ディズニーのイマジニアである「Kevin Rafferty(ケビン・ラファティ)」のイースターエッグである可能性が高いです。

リバーガイドの文化

本のタイトル:『CULTURE OF RIVER GUIDE』

著者:DR. D. MARLEY

これはジャングルクルーズ関連のイースターエッグで、架空の書籍です。

著者として記載されている「Dr. D. Marley」は、間違いなく「David John Marley」という人物がモデルです。彼はジャングルクルーズの元スキッパーであり、現在はカリフォルニア州立大学フラトン校の歴史学教授です。ディズニーランドの歴史に関する正式な大学講座を初めて開講した教授であり、”Dr. Skipper”とも呼ばれています。

David John Marley | Historian/Author/Artist| Udemy
David John Marley is a Udemy instructor with educational courses available for enrollment. Check out the latest courses ...

タイトルは「リバーガイドの文化」と和訳出来ますが、まさしくジャングルクルーズのことを示しているタイトルと言えますね。

ワニとキャンディケイン

本のタイトル:『THE CROCODILE AND THE CANDY CANE』

直訳すると「ワニとキャンディケイン」という意味です。

Candy Cane(キャンディケイン)とは、クリスマス時期に見られる、杖の形をした赤と白の縞模様の飴のことです。

フロリダ版ジャングルクルーズでは、クリスマスの時期になると「Jungle Cruise(ジャングル・クルーズ)」ならぬ「Jingle Cruise(ジングル・クルーズ)」というバージョンになり、各動物やプロップスががクリスマス風にデコレーションされます。

この本はそのイースターエッグなのかもしれません。

シャー・リーの失われた神殿

本のタイトル:『THE LOST TEMPLE OF SHIR LEE』

日本語では「シャー・リーの失われた寺院」と訳すことができます。

「Shir Lee Temple(シャー・リー神殿)」は、ジャングルクルーズの後半に登場する遺跡の名前です。この神殿はカンボジアの川沿いに位置する仏教の遺跡というストーリーがあります。

おそらくこの本にはシャー・リー神殿に関する調査記録がまとめられていると思われます。

この遺跡を発見したのは、S.E.A.のメンバーであるアルバートフォールズ博士であるため、この本の著者も彼である可能性が高いです。

チーターは決して栄えない

本のタイトル:『CHEETAHS NEVER PROSPER』

著者:HIRANO

この本のタイトル「Cheetahs Never Prosper」は、英語のことわざ「Cheats never prosper」をもじった表現です。このことわざは「不正は決して栄えない」という意味で、不正行為やカンニングなどの不誠実な手段では最終的に成功しないことを示しています。

この本のタイトルでは、ことわざの「Cheats(不正をする人)」を「Cheetahs(チーター)」に置き換えることで、言葉遊びをしています。そのため、この本のタイトル「Cheetahs Never Prosper」は直訳すると「チーターは決して繁栄しない」となります。

チーターは絶滅危惧種に指定されており、生息地の減少や密猟などの影響で個体数が減少しています。このことを表した言葉なのかもしれませんが、ちょっと不謹慎な気もするので、これが正しい解釈かどうかは微妙です。

ところで著者の「HIRANO」は日本人?

トレーダー・サムの料理本

本のタイトル:『Friends for Dinner』

著者:T. Sam

著者の「T. Sam」は、おそらくジャングルクルーズに登場するキャラクター、「トレーダー・サム」のことです。現在の日本版ジャングルクルーズでは「お守り売りのサム」として有名ですよね。

本のタイトル「Friends for Dinner」は、直訳すると「夕食のための友人たち」となりますが、一般的には「友人を夕食に招く」や「友人との夕食」といった意味合いで使われます。

同様の名前を持つ本は実在しており、基本的には料理に関する内容が書かれています。

アナハイムのDLRには彼の名前を冠したバー「Trader Sam’s Enchanted Tiki Bar」があり、ここでは特殊なカクテルが楽しめます。そう考えると、この本にはサムが世界中で出会った独創的なカクテルのレシピや、各地の伝統的な料理などが詳しく記載されているのかもしれませんね。

大きな心を持つ小さな村

本のタイトル:『A SMALL VILLAGE WITH A LARGE HEART』

著者:DR. ALBERT FALLS

タイトルの「A Small Village with a Large Heart」は、直訳すると「大きな心を持つ小さな村」となります。この表現は、小規模な村でありながら、住民が親切な温かいコミュニティであることを示しているのかなと思います。

著者の「Dr. Albert Falls(アルバートフォールズ博士)」はこのジャングルナビゲーションカンパニーの元社長で、有名な探検家、さらにはS.E.A.会員として知られています。

この本はおそらく彼が過去に訪れた小さな村での経験を記述したものでしょう。村の規模は小さくても、そこに住む人々の優しさを、フォールズ博士自身の体験を通して描いているのだと考えられます。

幻の黄色い雪の虎を探して

本のタイトル:『IN SEARCH OF THE ELUSIVE YELLOW SNOW TIGER』

タイトルを直訳すると、「幻の黄色い雪の虎を探して」です。

「YELLOW SNOW TIGER(黄色い雪の虎)」は何らかのイースターエッグなのかと思いましたが、調べても情報が出てこないため、この本にそこまで深い意味はないのかもしれません。

「SNOW TIGER(雪の虎)」と呼ばれる虎は存在しませんが、それに近い「ユキヒョウ」という動物なら存在します。これはトラではなくてヒョウです。ユキヒョウは雪の多い高山地帯に生息しており、ユキヒョウを目撃したこの本の著者が「雪の虎だ!」と勘違いしたのかもしれません。トラとヒョウは似ていますからね。

ハイタワー三世のエベレスト調査記録

本のタイトル:『Everest Exhibition: In Search of the Yeti』

著者:Harrison Hightower III

本のタイトルは「エベレスト調査記録:イエティを追って」と訳せます。

これはウォルトディズニーワールドのアトラクション「エクスペディション・エベレスト」と、我らが略奪王「ハリソンハイタワー三世」のクロスオーバーですね。

「エクスペディション・エベレスト」は、エベレスト探検中に幻の雪男、イエティに遭遇するという内容のアトラクションです。

一方で「ハリソンハイタワー三世」は、日本のディズニーファンなら知らない人はいない、有名な大富豪・探検家ですね。

どうやらこの本はハイタワー三世が執筆したようで、エベレストでのイエティ探索の詳細な記録が綴られているものと考えられます。

東京版タワー・オブ・テラーのオリジナルストーリーによると、ハイタワー三世は、自らの冒険譚を世に広めるため、「W・H・ピリオディカル社」(ダブルエイチ・ピリオディカル)という出版社を設立し、『ハイタワー三世 真実の冒険物語』などの本を出版しています。
この本もその出版社から出版されたものの一つだと思うのですが、イマジニアがそのストーリーを把握していなかったのか、意図的に書いていないのか、この本に出版社の記載はありませんね。

シマウマと草

本のタイトル:『The Zebra and the Grass』

著者:A. DeBondt

『The Zebra and the Grass』(シマウマと草)という本は実在せず、何かディズニー作品やアトラクションのパロディなのかと思いましたが、あまりにもシンプルなタイトルなので何とも言えませんね。

ジャングルクルーズには多数の動物が登場するので、それに関連して、単に「シマウマと草」という生態系の基本的な関係を描写した本なのかもしれません。

また著者の「A. DeBondt」についても調べてみました。「DeBondt」がベルギーやオランダなどのオランダ語圏に多く見られる姓であることは分かりましたが、「A. DeBondt」に当てはまる人物は見つかりませんでした。
私が把握していないイマジニアの名前なのかもしれません。

何かわかる方いたら教えてください。

ジャングルの怪物たち

本のタイトル:『MONSTERS OF JUNGLE』

著者:KLAWITTER

日本語で「ジャングルの怪物たち」と訳せます。

これも同じく実在せず、特にパロディ要素も見当たらない本です。
単にこの本は、ジャングルクルーズで訪れる熱帯雨林や密林に生息する恐ろしい生物たちのことを記したものなのでしょう。

ちなみにタイトルの「Monsters of Jungle」で調べると、ドイツを拠点とするジャングルミュージックのイベントやコミュニティがヒットしますが、これはディズニーとの関連性はありません。

また、著者の「Klawitter」についてですが、ディズニーに関連する「Klawitter」という姓の人物として、「John Klawitter(ジョン・クラウィッター)」がいます。彼はディズニーでプロデューサーやライターとして活躍していました。この本は彼のイースターエッグの可能性がありますが、本のタイトルと彼の関連性は見つからないので、なんとも言えません。

レンズ越しに見る世界

本のタイトル:『The World Through a Lens』

著者:B. Lasseter

日本語で「レンズ越しに見る世界」という意味の本です。

こんなタイトルの本が実在するわけではありませんが、これは何らかの写真集か、写真撮影技術について記述した本であることが伺えます。

また著者の「B. Lasseter」に当てはまる名前の人物はいないこともないですが、ディズニー関連だと特には見つかりませんね。

むしろ、「ラセター」と聞くと「ジョン・ラセター(John Lasseter)」を思い浮かべてしまう人が多そうです。

確かにジョン・ラセターの不適切行為が発覚したのは2017年ごろで、スキッパーキャンティーンがオープンした2015年よりは後のことでなので、彼の名前のパロディがあってもおかしくはありません。だだ、もし彼のパロディなら「J. Lasseter」とするでしょうし、彼はカメラの技術に強く関連した背景を持つわけでもないので、多分関係ないでしょう。

「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」のパロディ

本のタイトル:『The Stars Above Us』

著者:Quill

「The Stars Above Us(我々の頭上にある星々)」という言葉は、一般的な表現で、実際に様々な本のタイトルに使われていたり、シェイクスピアの作品の中でも同様の表現が登場します。

ただそれらとは関係なく、この本はマーベル映画「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」のイースターエッグに間違いありません。

(c)marvel.disney.co.jp

「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」を知らない方はぜひ観ていただきたいですが、主に宇宙が舞台のお話です。著者の「Quill(クイル)」という名前は、この映画のメインキャラクター、「ピータークイル」のことだと思われます。

またクイルの父は「Celestials(天上の存在)」に分類される宇宙人で、この本のタイトル「The Stars Above Us(我々の頭上にある星々)」はそれを言及しているのかもしれませんし、単に宇宙のことを表しているのかもしれません。

ちなみに、これはあくまでイースターエッグであり、「S.E.A.の世界とマーベルが繋がっている!」などといった深い意味は全くないことに注意しましょう。そもそも「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」は現代の話である一方、スキッパーキャンティーンの時代設定は1930年ごろなので、時系列から合いません。イースターエッグに細かい考察や解釈は野暮といったものです。

Global Night Celebrations

本のタイトル:『Global Night Celebrations』

著者:Pleasure

著者の「プレジャー」とは、S.E.A.会員の一人、「メリウェザーアダムプレジャー」のことでしょう。

Merriweather Adam Pleasure(メリウェザー アダム プレジャー)
メリウェザーアダムプレジャーは、アドベンチャラーズクラブのメインキャラクターである。 船乗りの冒険家であり、最後の航海に出発してからは行方不明となっている。 アドベンチャラーズクラブが2008年にクローズしたことで、一度はその存在が消えた。

彼は船乗りの冒険家として知られています。この本『Global Night Celebrations(世界の夜の祝祭)』では、彼が訪れた世界各地で行われる夜間の祝祭やイベントについて詳しく述べられていると考えられます。

また、本のタイトルにある「Night」といえば、ナイトクラブ「アドベンチャラーズクラブ」が連想されます。このナイトクラブはすでにクローズ済みですが、メリウェザーアダムプレジャーと重要な関連があります。

Adventurers Club(アドベンチャラーズクラブ)
アドベンチャラーズクラブは、かつてウォルトディズニーワールドリゾートにあったナイトクラブである。(クローズ済み) (c)en.wikipedia.org 世界中の冒険家たちが集い、冒険の話を語らうクラブというストーリー設定であり、時代設定は


本日はここまでです!最後まで読んでくださってありがとうございます!

1段の解説だけでこの分量、一体あと何記事書くことになるのでしょうか。楽しみです!

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